朝雨女の腕まくり

のんびりアラフィフシングルマザー。仕事のことや身の回りのいろんな話。時に真実・時にフィクション。

『風の谷のナウシカ』宮崎駿

家にある古いマックブックを、DVDを観るのに使えるかなと思って引っ張り出してきました。

 

家にあった古いディスクも引っ張り出して、見始めたら最後まで見てしまった。

 

ちゃんと見たのは中学生のとき以来だったので、当時すごく衝撃を受けて、兄と一緒に漫画を買って読んだりして(兄が買ったのを読んでた、の方が正解かな)、懐かしく思い出しました。

 

 

今思うと、反戦映画として、ほんとに真っ直ぐな作品だったんだなと思ったりしました。

 

 

以前ライターの仕事をしていた時に、宮崎駿さんの引退記者会見を見ていて、彼が「私は戦後の児童文学を読んで育った世代だから」と言ったのを聞いて、『ああだから私は素直に共感できるんだな』って思いました。

 

私も生まれ育った家には数万を超える本があって、父の書斎にも世界の文学全集などがあったし、中には希少な古書(母や母の兄弟が学生時代にお小遣いで購入していたらしい)だったり、戦後の岩波文庫の、表紙が青とか赤のハードカバーのを本とか、たくさんたくさん読んで育ったから。

 

あの頃の児童図書には、戦争の苦しい時代を経て、平和を心から喜んで、大事にしよう、新しい幸せな世界を作って行くんだ!日本はその先駆者になっていくんだ!

 

そういう気概にあふれ、希望に溢れていた。

 

今は、イディオロギーも複雑になり、善の中の悪が暴かれ、弱者の中の欺瞞、勝者の中の傲慢。昔より多くの情報が出てくる分、簡単な二元論で世界は語れなくなってしまった。

夢を持つことが難しくなってるんだよな、って思う。

 

でも、平和は大事だよ。日本はすでに江戸時代、100年間続いた平和を享受できたレアな国だ。

次の100年を達成できた時、それは日本人にとっても世界にとっても、意味があることなんじゃ無いかと思う。

 

争いなき世界は無かったとしても、戦争のない世界は実現できる可能性がある。

そんなことを考えました。