静かな朝に
ふわふわのミルクののった、シナモンシュガーのカフェモカ。聞こえるのは窓の外を移動する車の音と換気扇の音。
朝からバタバタと子供たちが出かけた後の、この静けさが好き。
自分が働いているときは、自分もバタバタしているので忘れているのだけど、ふとこんな時間もいいなって思う。
子供たちもどんどん大きくなって、いつのまにか自分のオリジナルの将来を思い描いてる。
私は、2年前、シングルマザーになったとき、もっともっと苦労すると思っていた。
でも、その苦労はそのとき想像していたようなものとは、違ってたかな。
怯えていたようなことは、そうでもないじゃん、って思えたこともあったし、別の想定していない具体的な現実に直面することもあったけれど。
結婚して、結婚式の当日の朝、この結婚は失敗だったって知った時から、15年もの間ずっとずっとうまく行くことのないものに、なんとか努力でカバーしようと無理して来たのに。
無理、もうできないよ、って言えて、よかったんだなって思った。
こんな静かな朝が来るなら、苦しんだことも無駄じゃないのかもしれない、って思えた。