朝雨女の腕まくり

のんびりアラフィフシングルマザー。仕事のことや身の回りのいろんな話。時に真実・時にフィクション。

『ポプラの秋』湯本香樹実

今日読了。



先日の神様のボートとと同じタイミングで、なぜか本棚から取り出すときに、間違えて抜いてしまった隣の本。


一瞬戻そうと考えたのだけれど、こういうものも出会いの縁というものかもしれない、と、ふと思い、100円だしね、と思いつつレジで2冊分のコインを払った。



突然の人の死というものは、人生観を変えてしまうものなのかもしれない。


子供達にとっても、私の離婚は似たような衝撃と心の傷をもたらしてる。


特に下の男の子に対して、私は今すごく心を痛めている。


父親、母親、大人たち全般。世界というもの。


子供達にとって、奪われてしまった安全な基盤。失われたものから、少しずつまた取り戻していきたいもの。



まだ子供なんだよな、と、当たり前のことを思う。

十分に子供であることを享受できる時間。

急に大人になることを要求された子供達は、苦しんでいることもあるだろうけれど、その場所でまた、何かを探してるのかもしれない。


小説を読むのは、人の人生に間借りするのに似ている、と思う。

ちょっとの間寄り添って、入り込んで、疑似体験して、自分の人生に取り込まれていく。


そこから抜けたときに、自分の中に何かが残っていく。


そんなことを考えた